Bon-Kan Media Works

the future sound of beat / PERCUSSION TRIO [The Birds]

アルバム名：the future sound of beat

アーティスト名：PERCUSSION TRIO [The Birds]

発売日：2005.8.27

商品番号：BKMW-0102

定価 \2,800 (税込 \2,940)

JANコード：4560242890020

レーベル名：Bon-Kan Media Works

発売元：有限会社ハリーケン

販売元：ラッツパックレコード株式会社

収録曲
１	the future sound of beat	tomohiko suzuki
２	another world	tomohiko suzuki
３	Circulation	tomohiko suzuki
４	Water Rhythm	tomohiko suzuki
５	love sonic	tomohiko suzuki
６	Woody Song	tomohiko suzuki
７	Into the deep space	tomohiko suzuki
８	Phase of the future	tomohiko suzuki

東京芸術大学同期生3人[神田佳子・佐々木啓恵・長谷川友紀]により結成された女性パーカッションユニット
今年デビュー10周年を迎え、待望のファーストアルバムをリリース。
CM音楽のコンポーザー鈴木友彦の全曲オリジナル作品によるデジタルサウンドとのコラボレーション。《Birdsテクノバージョン》ライヴ盤

PERCUSSION TRIO [The Birds]

東京芸術大学同級生3人[神田佳子・佐々木啓恵・長谷川友紀]により、1993年に結成、学内外で活動を開始。
1995年にデビューコンサートを開催。自作自演や現代作品を中心としたユニークなプログラムが注目され、息の合った演奏に各方面より好評を得た。以来、現代音楽から、民族音楽、さらにはテクノまで叩き、時にコメディーまでも手がけてきた。（1997年パフォーマンスを中心としたコンサートを開催<作曲家川島素晴プロデュース>。1998年『the future sound of beat』と題しテクノ的なサウンドに取り組んだコンサートを開催<作曲家鈴木友彦プロデュース>、等。）
また、アコースティックバンド「といぼっくす」のメンバーとして、ヒットアルバム「アコースティックYMO」等に参加。さらに、2001年NHK大河ドラマ『北条時宗』の音楽に参加、「ASTRO BOY鉄腕アトム」サウンドトラックレコーディングに参加、子供向けバラエティ番組「ウルバラＭ７８」(円谷プロダクション、株式会社ep)にレギュラー出演、NHK－FMリサイタルに2度の出演、YAMAHAの打楽器モデルの試奏を手掛ける等、活動の幅は広い。
PERCUSSION TRIO [The Birds]は、常にパーカッションにおける可能性を追求し続ける異色の女性パーカッショングループである。

神田佳子（かんだよしこ）	佐々木啓恵（ささきひろえ）	長谷川友紀（はせがわゆき）
横浜生れ。東京芸術大学卒業及び同大学院修了。ドイツ：ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習会で奨学生賞を受賞。東京フィル、新日本フィルと共演や、東京オペラシティ主催リサイタルシリーズ「B→C」(1998)、ＴＶ朝日「題名のない音楽会」などに出演。最近では、正倉院復元楽器「方響」の演奏、古楽器との共演、ジャズ，ポップスなど、時代やジャンルを超えた打楽器演奏の可能性にアプローチしている。また作曲家としても活動し、数多くの作品を手掛けている。TANAKANDA、C⇔Yプロジェクト、Ensemble contemporaryα等のメンバー。2002年ビクターエンタテインメントよりヴァイオリンと打楽器のCDをリリース。2005年「Bon-Kan Media Works」レーベルプロデューサーとなる。 http://www.yoshiko-kanda.com/	青森県八戸市生まれ。７歳より電子オルガン、10歳より打楽器を始める。1995年東京芸術大学卒業。有賀誠門、三上恭伸、高橋美智子の各氏に師事。現在フリーの奏者として各オーケストラや室内楽、オペラ、ミュージカル、演劇、スタジオ等多方面で活動。アンサンブルofトウキョウ、第12,13,15回アフィニス音楽祭ではTimpanistを務める。'99年シンガポール交響楽団の公演・レコーディングに参加。'01年パルコ劇場主催「兵士の物語」（共演：篠井英介、いっこく堂他）、'04年蜷川幸雄演出「タイタスアンドロニカス」（Cast：吉田鋼太郎、麻美れい他）等多数出演。人生も音楽もドラマティックでありたい！''歌い演じられる太鼓叩き,,をめざしている。	東京生まれ。東京芸術大学卒業後、同大学非常勤講師（芸大オーケストラ）として勤務。日本打楽器協会主催新人演奏会に出演、最優秀特別賞を受賞。「長谷川友紀リサイタル」「姉妹DUO～友紀＆麻紀」等、ミュージカルナンバーを中心としたコンサートを開催。『K-1』等のイベントでは、ティンパニと和太鼓のコラボレーションや、マーチングバンドとの融合によるオープニングファンファーレ音楽等を手掛けティンパニソリストとして演奏。東宝、劇団四季、宝塚歌劇等のミュージカルを中心に各オーケストラ、スタジオ録音等において演奏する他、FMラジオやトークショーの出演等幅広く活動中。マーチングパーカッション中級指導員。

鈴木友彦（すずきともひこ）
東京芸術大学音楽学部別科作曲専攻修了。在学中よりＣＭ音楽の作編曲を始める。（'94）CLUB YELLOWプロデュースのテクノコンピレーションアルバムに参加。第１７回「現代日本のオーケストラ音楽」作曲賞入選。('96)第１７回JAM広告音楽大競技会リメイク部門で銅賞受賞、また第１９回インスト部門で金賞受賞。('97)バップレコードより２枚のアルバムをリリース。「シュガーホールパーカッションフェスティバル'97」グランプリ受賞。また映画、CD、DVDなどの作編曲、愛知万博JR東海館の音楽などを手掛ける。

フリーライター　鈴木淳史
パーカッション・トリオ《The Birds》はデビュー10周年を迎える。神田佳子、佐々木啓恵、長谷川友紀の３人の打楽器奏者による元同級生(東京芸術大学)ユニットだ。これまで様々な作品、ポスト・ミニマルを始め、現代曲、ワールド・ミュージック、ジャズ、そして打楽器演奏という「身振り」を最大限に生かした視覚的な要素の強いパフォーマンス作品など、柔軟な姿勢であらゆるレパートリーに挑んできた。これらの演奏に共通していることは、その驚異的なアンサンブルだ。
　この《The Birds》が近年熱心に取り組んでいるのが、テクノ。メンバーの同級生であり、作曲家の鈴木友彦による作品である。テクノという無機性を追求したエレクトリックな音楽を、あえて打楽器という身体的でプリミティヴな楽器を用いて演奏する。それは、ある種の心地好い倒錯感をもたらしているようだ。そして同時に、それが３人の個性的なパーカッショニストによる、立体的なアンサンブルは、よりシンプルな形態を志向するテクノ・ミュージックから、内在化するリズムを聴かせることにも成功している。刺激的なリズムを介して原始性と先端性が同根であることを証明しつつ、それが近代ヨーロッパ音楽の最大の特徴である緻密なアンサンブルに支えられている、という複眼的な音楽こそが、まさに《The Birds》のテクノなのである。